急変時の蘇生について・・・。フルコースでの蘇生は考え物ですね・・・。実に来なうちに話し合っておきたい急変時の対応について。

高齢者は、身体の機能が低下していますし、基礎疾患も持っているので、
いつ急変が起きてもおかしくありません。
老健には、そのような高齢者が沢山入所していて、予期しない急変が良くあります。
先日も90代半ばのおばあさんが急変を起こして亡くなったんです。
胃瘻で寝たきりの方だったので、急変のリスクが高い事から、急変が起きた時の対応について話し合いがされていました。
その方の息子さんはお寺の住職という事もあり、穏やかな死を願っていて、
延命措置は望まないという事で同意書に署名をしていました。

 

老健で急変が起きた時には病院に搬送する事になっているので、すぐに救急要請をしました。
そして、延命措置は望まない事を救急隊員に伝えたんです。
でも、なぜか心臓マッサージをされて、その数時間後に亡くなりました。
延命措置を望まない事を伝えたのにも関わらず、フルコースの蘇生を施された事に、とても残念な思いでした。
あんな高齢者にフルコースの蘇生を行ったら、苦しい思いをさせてしまうだけです。
本当は苦しい思いをしなくてもよかったのに、最期に苦しい思いをさせてしまった事に、とても悲しい気持ちがしました。
なんの兆候もなく急変が起きたんですが、それは寿命を全うしたという事だと思うんです。
まだ若い患者さんでも、病気で長年苦しんできたので、延命措置はしないで自然に任せたい、と思っている家族も沢山います。
延命措置というのは、心臓マッサージによって肋骨が折れたりしますし、とても苦しい思いをする措置です。

 

若い方の突然の事故など、状況によってはもちろん延命措置は必要ですが、高齢者や余命が短い患者さんの場合には、
延命措置を希望するかどうかを、事前にしっかり話し合っておく事は、とても大切だなと思います。